こんにちは。病院 栄養管理科です。
「こ食」という単語を聞いたことはありますか?
今の時代の家庭の食卓問題をわかりやすく表した「孤食」「個食」「固食」「粉食」「小食」「濃食」
が6つの「こ食」になります。
ブログを閲覧して頂いている方の中で子育て世代の方も多いかと思いますが、
最近は子供の食育でこの「こ食」がクローズアップされています。
<孤食> ~1人で食事を食べること~
・1人での食事は、好きな物ばかりになりやすく、栄養が偏りがちです。
・食事のマナーも身に付きにくく、何よりも楽しい経験の場になりません。
<個食> ~家庭の食卓で、それぞれが別々の料理を食べる事~
・偏った食事になりやすく、栄養バランスが崩れやすいです。また
「おいしいね。」など同調しながら食べる機会が少なくなります。
<小食> ~食事の量が少ないこと~
・ダイエットを目的に食事を極端に制限するなどしてしまうと、必要な栄養が
とれません。特に、成長期の子供は今後の健康に大きく影響してしまいます。
<濃食> ~味の濃い食事のこと~
・調理済み加工食品や、何にでも調味料をかけてしまうような食事は
塩分の摂りすぎとなり、生活習慣病の危険があります。
<固食> ~同じものや決まったものばかり食べること~
・栄養が偏る心配が有り、味覚が発達する機会が少なくなります。
<粉食> ~粉が原料のパンやめんなどの主食ばかり食べること~
・やわらかく、良く噛まずに食べられるものが多く、消化も早いので、
食べ過ぎや、噛む力が弱くなる事があります。
みんな「こしょく」と読みますが…
あてはまる「こ食」はありませんか?
家族で食卓を囲む事を「共食」と言いますが、食事を通じて家族で団らんする事で
食事の大切さやマナー、食文化を子供に教える事が出来ます。
食べる事は生きる上で欠かせない事であり、心や体に大きな影響を与えます。
忙しい日常を送っていると食の大切さも後回しになってしまうかもしれませんが、
コロナに負けない体づくりを目指して、自宅での食事を楽しむのも良いかも
しれませんね・・・。