こんにちは、臨床工学科のCです。
3月も末になり、もうすぐ4月ですね。
北海道は本州と違い本格的な春の訪れはまだまだ先になりそうです。
僕たち臨床工学科は、5月から始まるペースメーカ外来に向けて色々と準備をしていくため、少し慌ただしくなる時期になります。
皆さんご存じだとは思うのですが、ペースメーカという機械は電気信号を出して心臓の動き(ペース)をコントロール(メイク)する高度管理医療機器です。
心臓を動かすための電気信号がうまく伝えられず心臓の脈が遅くなってしまう方(徐脈といいます)の手助けをします。
昔のペースメーカは、医師や技士が設定した脈拍になるように電気刺激をするだけの機能しかありませんでした。
重量も大きさもなかなかで、植え込み後はペースメーカが重くて患者様は大変だったそうです。
少しずつ技術も進化していき、
ペースメーカは運動したり動いたりするときの運動量に応じて脈拍を変更したり、
一部の不整脈に対して治療を行ったり、
全てではありませんが、ペースメーカ自身が患者様に適した設定に自動で変更してくれるようになりました。
小型化も進み、新型のリードを使わないペースメーカでは小指の先くらいの大きさしかありません。
たくさんの機能が増えて便利だなと感じつつ、増えるたびに僕たちも勉強しなくてはならない事が増えるので身が引き締まる思いです。
当院では半年に一度、患者様に外来に来ていただきペースメーカのチェックをしています。
不整脈は出ていないか、設定は合っているか、心臓の状態はどうか、
使用率(ペーシング率)はどのくらいか、前回のチェックから変化はないか、、、様々あります。
心臓を補助する機器であり、何かあれば生死に関わる可能性がありますのでいつも以上に注意を払い仕事に取り組んでいます。
考えることが多く責任もあり大変ですが、半年に一度の「元気にしているよ」と言ってくれる患者様の声を聞くといつも嬉しくなります。
これからも東苗穂病院の一員として、地域の方々に貢献できるよう臨床工学科一丸となって頑張っていこうと思います。