こんにちは。9月に入ったのに気温が高く、残暑というよりはまだまだ夏の気分の検査科です。外気温が30℃を超える中、先週は検査室の空調の調子が悪く汗だくで検査していました・・・。もう9月なのに・・・。
さてつい2週間ほど前に、検査室に新しい超音波診断装置(エコー検査の機械)が入りました!
Canon製の「Aplio i 700」(アプリオ アイ700)さんです。
従来のエコーよりもグレードアップした機種で、検査の画像もとても繊細でキレイです。
どちらも私の腎臓(真ん中にある楕円形が腎臓。青や赤で色がついているのが腎臓の中の血管)なのですが、上画像と下の新機種の画像を比べてみると新機種で撮った写真の方が腎臓の中の細かい血管まで見えるのがわかりますか?低流速の血流も表示することが可能になったのでとても細い血管まで描出できるようになりました。
なので今以上に、癌などの腫瘤内の血流も見やすくなると思います。
前に使用していた機械は8年ほど前に導入したのですが、超音波装置の技術もその当時と比べるとだいぶ進歩しています。今回の機種に搭載されている新しい技術を一つ紹介します。それがSWE(Shear Wave Elastography)というアプリケーションです。
これを利用すると組織の硬さを数値やカラーマップで表示できます。主に肝臓に使用しますが、肝臓の硬さを数値化して評価することが出来るようになるので肝硬変の程度の評価ができます。
新機種&新技術でより精度の高い診断につながるよう日々精進していきたいと思います!