放射線科NTです。
今回もレントゲン機器の更新の続きをお伝えします。
前回はX線を出す側の工事の様子でしたが、今回はX線を受ける側の話です。
そもそもレントゲン写真は、人体を透過したX線をフィルムで受けて写真にしていました。
昔のアナログカメラと似ています。
今は写真もデジタルが主流で、レントゲン写真もほぼデジタルです。
当院のレントゲン写真もかなり前からデジタルでパソコンのモニターで診断しています。
ただ、デジタルの写真になる前に、アナログからデジタルに変換する作業が必要でした。
それが今回の更新でそのひと手間が無くなり、体を透過したX線を直接デジタルで受ける事が出来るようになりました。
見た目はカーボン調の黒い板です。
もともとデジタルだしあまり変わってないと思われるかもしれませんが、これがかなり大きな進化なのです。
今までよりも少ないX線できれいな写真が撮れ、撮った写真も数秒で確認できます。
撮影室内にあるiPadでも画像が確認できます。
フィルムを変える必要もないので、整形の撮影など何枚も写真を撮る時は、検査時間も大幅に短縮できます。
病室で撮影する際も、ノートパソコンと一緒に持っていき、撮影後直ぐにパソコン画面で確認できます。
患者さんの負担も軽減されますし、撮影する側の負担も軽減されます。
レントゲン機器がどんどん進歩していくと、ボタンひとつで全身のレントゲン写真が撮れる時代が来るかもしれませんね。
カテゴリ:病院