医療連携相談室のIです。
今回は本の紹介をさせていただきたいと思います。
高次脳機能障害の支援拠点病院である「北海道大学病院」のリハビリテーション部が監修し、作成された本になります。タイトルは『今日はくもり、明日は晴れ~みんなが読める、高次脳機能障がい7人の物語~』です。
こちらは、クラウドファンディングにて、制作のための基金を集め、今年発刊となりました。作成には障がいのある方が働く就労支援事業所も関わっています。
「高次脳機能障がい」は、交通事故や脳血管疾患をきっかけとして脳の一部が傷ついたことにより生じるもので、その症状は様々です。
高次脳機能障がいとは、物事を覚えたり、感情をコントロールしたり、効率よく作業を行ったりなど、社会生活を送る上で大切なことが、うまく行えなくなってしまう障がいです。入院中に判明するケースもありますが、急性期での治療が終了し、自宅などに退院されてから顕在化される場合も多いです。
全国には、およそ30万人ほど存在しているといわれていますが、障がいの分かりにくさからか世間の認識が不十分な障がいの1つです。障がいのあるご本人自身、自分が障がいであるという認識がなかったり、ご家族や周囲が受傷前の本人との違いに悩み、苦しむことが多いです。
私自身、もっとこの障がいのことを広く知ってもらえるような世の中になったら…という思いで読みました。私の家族にも高次脳機能障がいの者がおり、家族の立場としても非常に読みやすい本だなと感じました。
ぜひ、興味のある方はお手に取ってもらえたら嬉しいです。一般的な本屋さんには置いていないため、購入できるホームページのアドレスを記載しておきます。こちらは制作に携わった就労支援事業所が販売を担当しています。
アドレスはこちらです⇒https://kokopro.official.ec
カテゴリ:病院