『生理が2カ月以上遅れているんです。助産師さんと話せますか?』
先日、女子中学生がクリニックを訪れました。
『食欲がなくて吐き気がする。』
『親には秘密だけど、性交渉の経験があります…。』
新型コロナウィルスの影響で休校になった自粛期間、10代の妊娠相談が増加しているそうです。
『妊娠したかもしれない、どうしよう…』
当院にもそうした不安を抱えた若者たちが相談に来ます。
10代からの「予期せぬ妊娠」の相談や、性被害に遭う子どもが増加傾向にある背景の一つに、「子どもたちの性の知識不足」があります。
日本の性教育は、欧米といった教育先進国だけでなく、アジアの国々と比べても遅れているのです。
学校に頼るだけではなく地域の産婦人科が一歩踏み出せば、子どもたちの未来を守るお手伝いができるかもしれない。
そんな熱い想いを胸に、伏古レディースクリニックでは10年前から地域の小学校や中学校に出向いてボランティアで【いのちの授業】を行っています。
PTAや家庭教育学級の保護者向けに、【家庭で出来る性教育講座】も行っています。
クリニックの【助産師が行う思春期脱毛】でも子どもたちから性に関する質問を受けています。
『生理は順調?困ったことはない?』とか『あの友達と仲直りした?』
なんて、何気ない会話をきっかけに悩みを話してくれることもあります。
親には言えないけれど、性について相談できる相手を探している子どもたちは多いです。
子どもたちにとって信頼できる大人がそばにいて、気軽に話せる関係を築くことが、予期せぬ妊娠や性被害から彼らを守ることに繋がるはず。
相談に訪れた中学生は言いました。
『ここに来たら相談にのってくれると聞いたから…』
中学生は妊娠検査で陰性を確認し、避妊についての話を聞いて帰宅しました。
すべては子どもたちの幸せを守るため。
伏古レディースクリニックは今日も頑張ってます(^^)/
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