放射線科NTです。
今回は豊生会元町総合クリニックに導入された、新しい放射線機器を紹介したいと思います。
それはこちら、移動式のレントゲン撮影システムです。
持ち運びができるX線発生器と従来のフィルムの役割をするフラットパネルディテクターを組み合させて、どこでもレントゲン撮影が出来、しかもその場で撮影した画像を確認することもできるシステムになっています。
この機械を使って、訪問診療に行ってる施設やご自宅でレントゲン撮影をする事が出来るようになりました。
もともと、訪問診療を利用されていう方は病院に通院する事が難しく、なかなか検査を受ける事が出来ません。
検査を受ける際もご家族や施設の方が、日にちや時間を調整して付き添わなければならず大きな負担となります。
そこで、撮影に必要な機材一式、施設やご自宅まで運んでその場で撮影できるのは患者さんにとってもご家族にとってもかなり負担が軽減されると思います。
何より、診察の時にレントゲン写真があるので診断の質の向上にもつながります。
もちろん今回導入したのは最新の機器で、撮影した画像もレントゲン室で撮影するのと遜色ありません。
実際の撮影は、こちらのフラットパネルディテクターと言われるフィルムの代わりになるものを背中にひいて上からレントゲンを照射して撮影します。
撮影後すぐにこちらのパソコンに画像が出てきます。
患者さんに咳や腹痛などの症状がある時などは、先生と同行し撮影する事でその場で診断し速やかに治療に移る事が可能です。
まさに、患者さんのそばまで行って診察する移動クリニックといった感じでしょうか。
現在元町総合クリニックの患者で撮影条件の確認、撮影可能人数等の確認を行っております。今後は他のクリニックとも連携を取り、多くの方に活用していきたいと思います。