わたしたちについて | 社会医療法人豊生会リハビリテーション部

わたしたちについて

リハビリテーションの未来

リハビリテーション部部長 平田 雅文

当院では回復期リハビリテーション病棟をはじめとし、一般急性期、療養病棟の入院リハビリテーション、法人として通所、訪問リハビリテーションなど様々に展開をしています。 日々進化するリハビリテーションに常日頃から思うことは、リハビリテーションは訓練ではなく、科学的evidenceに基づいた医療であるということです。医師が最高の手術を施しても、最新薬を処方したとしても、それ単体では良い結果が生まれないことがあり、リハビリテーションが関わることによって、更なる効果が期待できるからです。
もう一つはリハビリテーションを科学として捉えていくことです。現在のリハビリテーション医学は、社会の変革とともにロボティクス、IoTなどの最先端技術が取り入れられ始めています。同時にアウトカムとしての成果が求められ、より洗練された数値が必要とされています。これはまさしくevidence based medicine : EBMといえましょう。 リハビリテーションは常に変革を求められています。ただどんなに医療が進んでも、どんなに科学が進んでも決して忘れてはならないのは、リハビリテーションの根幹は、人と人とのふれあいにあるということです。最新のリハビリテーションを追うばかりに人間味を失ってはなりません。われわれは科学的最先端のリハビリテーションと、その根幹である人対人の両面を充実させ、患者様の持っている力を最大限に引き出すよう日々努力しております。

われわれが目指すもの

リハビリテーション部副部長 竹中 宏幸

「リハビリテーションとは」と問われると、上田敏先生が提唱された「全人間的復権」という言葉が思い出されます。長い歴史の中でリハビリテーションの意味は形づくられ「人間らしく生きる権利の回復」としてリハビリテーションに携わるものすべての職種に息づいている事であり、もちろん私も心に刻んでいます。
「人間らしく生きる」とは何かと究極の疑問に突き当たります。それは人それぞれ、そこに住む人それぞれ、人の持っているものそれぞれ、人の感じるものそれぞれと思います。
しかしながら共通して言えることはただ一つ、人としてごくごく当たり前の生活を営み、生きることではないかと思います。人の生活の中には欠かせない気持ちがあります。悠々と大地を闊歩する誇らしさ、稚児のぬくもりを腕に収める心地よさ、朔風を肌で感じる強さ、語り合える喜び、美味さのひとときを味わう嬉しさ、それこそ、それぞれにあります。
当院のリハビリテーションでは、それら気持ちを大切に人生のほんの一瞬に携わり、その人生をも変えることができるセラピスト目指して、さまざまな職域のさまざまな職種と共に、多様性ある新しいリハビリテーションを求めていきたいと考えています。

病院リハビリテーション課

日常生活活動能力の向上、寝たきり防止を目的に集中的にリハビリを行う「回復病棟」。検査や治療と並行して回復期と同等頻度のリハビリを提供する「一般病棟」。医療度が高くても安心して療養生活が送れるように状態に合わせたリハビリを提供する「療養病棟」。各病棟で実施しています。

老健リハビリテーション課

老健では、医師の指示のもと各専門職が身体機能回復や生活の自立へ向けたリハビリを提供しています。入所は急性期や回復期の治療、リハビリの終了後に在宅復帰や次の生活拠点へ移れることをめざします。通所では、リハビリに加えて入浴や余暇活動を実施しています。

在宅リハビリテーション課

在宅生活を支える「訪問リハビリテーション」と地域の食支援を担う「飲み込みサポートセンター」、在宅のリハビリテーション相談窓口の「在宅リハビリテーションセンター」で構成されています。

PT

理学療法士

日常生活を送る上で必要となってくる基本的な動作、寝返りを打つ、起き上がる、立つ、歩くを、各種手技やロボットスーツ
HAL® 等を駆使してサポートします。

OT

作業療法士

積み木や手工芸などの作業を通して、バランスや手指の動きを改善し、着替えや食事動作、入浴などの応用動作が生活の中で出来るようにプログラムを立案します。

ST

言語聴覚士

「話す」「声を出す」「発音する」等のスピーチリハビリ、「食べる」「飲み込む」という嚥下リハビリ、また高次脳機能障害に対してアプローチをしています。

社会医療法人豊生会 東苗穂病院
リハビリテーション部

011-784-1121

(受付時間 9:00 ~ 17:00)