夕張の春は、札幌や近郊の町より少し遅れてやって来ます。
また、南北に細長く高低差のある地形のため、同じ市内でも春の訪れに差があるのもおもしろいところです。
そして、春といえばやはり桜です。まだ葉のない木々の間に、濃淡様々な色の桜の花を見ることができます。滝の上公園、ハンカチ広場、石炭の歴史村周辺などは桜の見どころです。 鹿の親子（時には群れも！）が現れはじめるのもこの頃です。診療所の周りにもよく遊びに来ています。

夕張の夏は、もちろん夕張メロンです！
驚くほどなめらかな舌触りとジューシーな果肉、とても甘いのにさっぱりとした後味は、一口食べたら誰もがとりこになるでしょう。
夕張メロンを求めて、たくさんの観光客の方でにぎわう季節です。

また、夕張の夏の気候は暑い日差しでも北海道らしく爽やかです。そして夜にはぐっと気温が下がるので、寝苦しいと感じる日はほとんどありません。
鳥のさえずりや山々の濃い緑、市内を流れる夕張川も、訪れる人の心を癒してくれます。
8月には「夕張夏まつり」が開催されます。
メインイベントである「阿保踊り」では、市内の各チームが連なって軽快なお囃子に合わせて踊りながらパレードをします。夕張豊生会でも毎年参加しています。

山間部にある夕張は、秋にはどこもかしこも紅葉に覆われます。
北から南へと順番に色づいていく山々は本当に見事です。

夕張の南にある滝の上公園は、夕張川の侵食でできた渓谷と紅葉の組み合わせが美しいことで有名です。
自然の力強さと美しさを同時に感じることができます。遊歩道もあるので、秋の散策にぴったりの場所です。
市内の道路沿いも紅葉で彩られます。道道3号の峠や、マウントレースイ～石炭博物館までの景色もおすすめです。ドライブや散歩をしながら、お気に入りの紅葉スポットを探すのも楽しいかもしれませんね。

特産品の長いもが市内に出回ってくると、夕張は冬へのカウントダウンが始まります。
長いもは市場にはほとんど流通しないのですが、贈答品として昔から親しまれており、この美味しさを毎年楽しみにしている地元住民もたくさんいます。

そして、冬はやっぱりスキーやスノーボードですね。
夕張にはマウントレースイスキー場があります。北海道ならではのパウダースノーと、初心者～上級者までみんなが満足できる多彩なコースで一日中楽しめますよ。
また、気温がマイナス15℃を下回ることもあるほど寒さは厳しいですが、朝、降ったばかりの雪が一面キラキラと輝く景色はとても素敵です。