元町通所リハビリテーションの小林です。
元町ケアサポートセンターの前の通りはすっかり秋色です。
さて今日は、私たちの取り組みのひとつをご紹介させていただきます。
私たちはいつも『今のこのリハビリの先にあるもの』を考えています。
何のためにリハビリを行うのか、利用者様とたくさんお話をして、出来る限り明確な目標の設定をしています。
写真のこの方は、脳出血による麻痺が左上下肢にあり、趣味だった写真撮影も諦めかけていました。
実際に風景の写真を撮れるようにまで回復しているのですが、本人は『何かが足りない』と感じていらっしゃいました。
そこで私たちは「個展を開きましょう」と提案し、本人も思い立って、個展のための写真撮影に向けてリハビリに取り組みました。
そして...たくさんの写真を撮影してきてくださいました。
『たくさんの枚数を撮るのに耐えうる体力がついてきた』
『芝生の上でもしっかりと歩くことができた』
『しゃがんでファインダーを覗き、シャッターを切ることができた』
とご自分のお身体の変化を語られていました。
ここまででも充分な成果なのですが、本番はここからです。
個展のために写真を選び、どこにどのように展示するか方法を決めていきます。
勿論、ご本人主体で職員はサポートするのみです。真剣な表情で取り組まれていました。『自分の撮った写真を見てもらえる』ことがこの方のモチベーションになっています。
この瞬間が私たちの求めているリハビリの一つの形であるな、と私たちは考えます。
意欲的に、前向きに、楽しく今を生きていらっしゃいます。
まさにダイバージョナル。職員も楽しんでいます。
そして個展は、元町ケアサポートセンター1Fの交流ラウンジにて開催中です。
お近くにこられた際はぜひお立ち寄りください。

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